今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

さて、今週は、・・・

"安藤先生の「欠けた心の磨き方」を読んで、自分を変えなくちゃいけないと

思いはじめました"というメッセージいただきましたラジオネーム あーちゃんから。

ご相談が長文でしたので、ここでは要約してご紹介・・・

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こんにちは。いつもラジオ拝聴しています。

高校2年生の長男のことでご相談です。困り果て心が疲れています。

高校でも陸上競技を続けたかったので頑張ってスポーツの強い公立高校へ

進学しましたが、

先生と合わなかったらしく1年生の夏休みから部活へ行かず、夏休み明けから

学校にもほとんど行かなくなりました。追試を受け何とか進級できましたが、

夜遊びやタバコ、バイク等に走り、昼夜逆転の生活で夕方まで寝ています。

週末は友達の家に行ったまま23日帰ってきません。ボートレースへ行ったり、

お酒飲んだりして、「何が悪い」という考えのようです。

バイトの行き帰りや休憩など車で送り迎えしてと理不尽なことを言い、

自分の思い通りにならないと物に八つ当たり。「ババア死ね」との暴言もあり、

思春期とはいえ私の心が疲れています。

長男は高校生に上がる頃に1型糖尿病が見つかりましたが、本人の自覚が無く

投薬治療もままならず。薬のこと以外は口うるさく言っていないつもりです。

色々本人に不満はあると思いますが、人として最低限の事はやって欲しいと

切に願っています。が、どうしていいか困っています。

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安藤先生からのアドバイスです♪

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大変辛い辛い状況だと思います。

日々 本当にこの状況の中で大変な心持ちなんだろうな っていうことを

本当にご推察申し上げます。


しかし、状況というのを、一つは、

表面的なところで、この子は悪いことをしているとか

またはこの子は悪い子なんだっていう風に思うのではなくて、

本人にはそうする理由があるって思うんですよね。

だから

本人がダメな子だ、やってることは悪いことだとか、

その表面的なところでそう結論付けずに、

そうせざるを得ない というか、本人には、そうする理由があるんですね 。

そこの理解者になるということが実は大切なところなんだと思います。

まずは、そこの理由の理解者になっていくというスタンスを周りが取ることです。


本人としては、自分なんてもうどうでもいいやって思ってしまったのか

まあいろんなこと 何があったか、もう自分なんて、もうどうせこうだからとか、

どうでもいいなんていう風に思いつつも、

でも 果たして本当にこのままでいいのかな とも思っていたりして、

でもなんか、もうみんなもいるからそれでいいんだ みたいな。

みんなと一緒であれば怖くないかのようになっちゃってるのか分かりませんが、

本人も 八つ当たりをして不機嫌であるということは

これでいい と心の底から思ってるわけではないと思うんですよね。

「変えたい。変わりたい。でも変えれない」というところがあると思います。

ただ 周りが「変えなさい」って言ったら変わるのか って言うと

また そうじゃないと思います。


「あなたのしていることは悪いことです。だから変わりなさい 変えなさい」

っていうのは、それはなかなか変わらないと思います。

理由は「あなたのやっていることは悪いことです だから変わりなさい」

というメッセージでは、悪いことだと分かっていても

それをやってしまう理由がある、そうする理由があるわけなのにもかかわらず、

その理由には全く触れずに、パッと 表面で、

悪いことだからやめなっていうことはなかなか変わりにくいということです。

変わるのは、本人自身が「このままじゃまずいな。自分から変わろう」と

思う時であったり、こういうことを「うーん」と思いながらでも

している自分に対して、周りの温かな愛情に触れた時に、

それによって 「あーもう こういうことしてて申し訳ないな」と思ったり、

「まあこのままじゃダメだな」って本当に思ったりっていう風に

心が持ってかれた時に、初めて 少しずつ変わり始めるわけですから、

心が動くように持ってくしかないんですよね。

「あなたは価値があるんだ」っていうことを思わせていくことです。

自分なんてとかもうどうでもいいとかそうじゃなくって、

「本当に本当にあなたのことを愛してるし、あなたには価値があるんだ」

っていうことを感じてもらえるように、思わせていくように、

どういうふうに暴言を吐かれても どういうふうにされても、

「でも あなたには本当に価値があるんだ」 という信念をぶらすことなく

接していく、まずそのことなんじゃないかと思います。


間違えちゃいけないところは、

「かつて スポーツをすごく頑張ってたじゃないか」とか、

「頑張り屋のあなたがいるじゃないか」とか、それとは違うんですね。

それだと、「前はすごく良かったのに今は良くないじゃない。

だから前が本当のあなたで 今は本当のあなたじゃない」、これではダメなんですね。

だって全部本当の本人なんですから。

どちらか まるで どちらか バツ みたいな言い方だとちょっと違うんですよね。

全て超えたところで、「あなたは本当に愛おしい存在そのものだし、

あなたの命は本当に大切なものだし、存在そのものは大切なものだ」っていう

メッセージ、信念、それを親がしっかりと持つ、まず できることはそこでしょう。

それをやると状況が変わるか変わらないかじゃなくて、

その信念はただ 持ち続ける。 その1点に集中することでしょうね。

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ご依頼いただければご相談の上、安藤先生が講演に伺います。

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今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

最後に安藤先生からのお知らせもありますよ!

さて、今週は、MANA さん からの

ご相談でした・・・

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算数や数学の文章問題ができないのは国語の読解力がないからだ、

と言われたのですが、安藤先生はどう思われますか?

たしかに我が子は国語も苦手で、算数の文章問題は、

文字が並んでいるのを見るなり、「わからん」と言います。

(小学校5年生です)


算数も国語も克服する方法はありますか?

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安藤先生からのアドバイスです♪

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算数や数学の文章問題ができないのは国語の読解力がないから、というのは

一部 その通りだと思います。

ただ、皆さん「じゃあ 国語の読解力って何なの?」 って言われると

あんまり答えられないんですよね。

つまり 今、国語という科目の中で求められる 読解力の多くは、

登場人物の心情によりそうとか、どういう気持ちでその人はそれを言ったか

とか、そういう部分が多いわけですね。


しかし、その読解力が算数の文章問題に必要かというと、さほど必要でありません。

算数の問題文の中の気持ちに寄り添う場面ではありませんからね。

文章問題が 得意な人は、脳の中で1つの絵を書いたり図を描いたりしてます。

書いてあることがつまりどういう意味なのか っていうことを描くわけです。

例えば「誰々さんが時速何キロでどこまで行って...」みたいな

物語 風じゃなくて、誰々がどこ行って、こうなって。。。と

矢印的な図が頭の中にできたりして、

つまり 書いてあることの情報を整理するっていう意味なんですね。

これを克服する方法というと、そんなに長い文章 じゃなくて短い文章でいいので、

例えば

今回出てきた 登場人物って 図に書くと とどういう関係だろって描いてみたり、

別に 漫画でもいいですから

漫画の有名な作品の 登場人物の関係、または図形に表してみるとか

その光景を絵にしてみる、情報を頭の中で一つの絵にする、 図にする力、

これは その感情に寄り添う 読解力とはまた別の話ですよね。情報処理する話です。

そういう トレーニングっていうのは1つは効果的になるかと思いますね。

それを学校でやるのか 家庭でやるのか また 民間の習い事でやるのかですが、

学校に求めても、 学校は集団でみんなでやってるから、

求めるというのも 我が子のために変に求めるのも 変だなとか、

じゃあ お家でやれる範囲は家でやる、また、民間で融通が利いた

指導してくれるところ、習い事でそれをお願いすることが

1つは効果的かなと思います。



文章から情報を処理して 図にすることは効果的なんですけれども、

それをいかにも、 トレーニングやら 訓練やら 勉強っていう風に

難しい顔してすると あまり良くないんですね。

これは本来、よく小さい頃お母さんと楽しく絵を描いたりしていて

「誰々ちゃんはすごいね〜」「こんな〇〇すごいね〜」 みたいな

そんなノリの話なんです。

だから、「今から訓練を始める!」とか「書いてあるものを絵にしなさい」

なんて言って、「そこは違う」とか「あーだ」とか 「もっとこうでしょう」

とか言い始めると、もうそれは全然楽しくもないし

頭の中が正解を探しに行こうとしますね。 正解はこれじゃダメなのかと。

なんか ハナからダメだし目的で、褒めるとか楽しむとか笑顔とかっていうものが

なくてやるとまあ良くないと思いますね 。

このお子さんがもうすでに 小学校5年生で、

文字が並んでいるのを見るなり「わからん」って事は

もう苦手意識がすごいわけですよね。

やりたくない 、もうどうせ・・・ってこうなってるわけです。

ですから このトレーニングの前に大切なのは、

このやりたくないとか どうせって思ってるような気持ちを

少しでも取り除くことです。褒めてもらわないと

なかなかその気持ちっていうのは 動かないですよね。

勉強っていうのは、やり方の前に一番重要なのは、「感情」です。

「勉強 やりたい」「もっと自分できるはずだ」とか

そして褒められて嬉しいとか、だからもっとやっていこうとか、

そういう気持ちがあって初めて やり方 が入るわけで

その気持ちがないのにやり方をずっと語っていても、

こんなに やり方 言ったのにまだわからないのって、

どんどん また怒られてどんどん気持ちがさがって、感情がどんどん

後ろに動くわけです。

だからもう何よりもまずは感情です。

ポジティブに動かしてからのやり方、笑顔、 明るく楽しくっていうのが

重要なことかと思いますね。

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今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

最後に安藤先生からのお知らせもありますよ!

さて、今週は、ゆゆママ さん からの

ご相談でした・・・

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学習塾をされてるということで、質問です。

成績が良い子の親御さんに共通していえることってあると思うのですが、

どんな親御さんですか教えてください。

うちは小学3年生(息子)と中学1年生(娘)なのですが、生活面、勉強で、

親としての接し方で注意する点などあれば教えてください。

******************************

安藤先生からのアドバイスです♪

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「成績が良い子の親御さんに共通して言える事」・・・

いろんな見方があるので、あるようでないような、ないようであるような

...ですけれども、私も経験上で感じてることを申し上げます。


一つは、「勉強よりも大切なことがある」っていう意識を持っている

親御さんっていうのがあるかもしれませんね。

言葉としては言いませんけれども、時間を守るとか、

お箸の持ち方、鉛筆の持ち方、座る姿勢とか、

生活面での折り目節目と言うか、心の自立につながるようなところに

力を入れてらっしゃる方は、対して勉強のことは言ってないですが 、

勉強のことも、本人が前向きにやっていくし、

そして いい点が取れると本人もそのことで自信が深まって、

より一層 もっとやろうとする し、そういう時に「すごいね」 とか

褒めていくということですよね。



頑張っても何にも言わない親とか、できてないところを

「もっとこうしなくちゃ、もっとあぁしなくちゃ」と

勉強のことにどんどんどんどん口をはさんで行って、褒めるどころか

「ここが まだダメ、 あれが まだダメ」 っていう風になっていくと、

これは 逆の立場でもやる気って失われますよね。

「そういうことじゃだめ、 私の言う通り。 違う違う それはこっちだ あっちだ」

って言ってくると「もういいよ」 ってなりますからね。


ですから 逆に言うと それをしないってことですよね。

そういうことそういう風にいろいろ言うと、

言われる方は、子供でも 大人でも嫌になってきますよね 。

逆にやる気を出そうとすると、それを やらないってことですからね。

じゃあ何をするんですか?放置ですか?何も言わないんですか?

・・・そうじゃなくて、

生活面の折り目節目 っていうのをしっかりと言っていると、

勉強の結果にしろ 他のことにしろ、ある程度 しっかりした結果はついてくると

思います。


成績が良い子っていうのも、何を持って成績が良いか、それはテストの点でしょ

って言うかもしれません けれども、

その時のテストの点が良くても、だんだんとその年齢を重ねていくと、

どんどん力が発揮できなくなっていくお子さんと、

どんどん伸びていくお子さんがあって、

つまりは、機嫌がいい状態で成績がいいお子さんと、

成績はいいんだけどすごく機嫌の悪い状態のお子さんって やっぱりいるんです。

どちらかというと、やらされていて 強迫観念とか、

やらないとまずいとか叱られる、だからやるんだって言って、

すごく顔が暗かったり 疲弊していたり、それでもとりあえず

目先の点数は悪くはないとだけども、これから先も

学びが楽しくてどんどんとやっていくか って言うと、

もういい加減これは我慢であって 早く解放されたいとしか

思ってないわけです。



でも解放されたところで何をしていいかわからない・・・それが じゃあ

本人の幸せ かって言うと また違う考え方が出てきますよね。

一方で、機嫌のいい状態で成績が良いこと言うのは、別に勉強も含めて、

他のことも 前向きに自分の目の前に何か難しい状況があっても

工夫をして解決していくとか、努力をして何とかしていくとか、

そういうことが身についてくわけです。

大人になってもずっと自分の人生を切り開いていこうと思うと

そっち の力で とても大事ですよね。

そうすると 今の状態が機嫌の良い状態で、

成績が良いということが良い状態なわけです。



そうするとその機嫌のいい状態をどうやって作るかっていうと、

やはりまずは家庭の中が機嫌がいいってことですね。

笑顔が溢れているということ、人を責めずに受け止めていく ってこと。

人の話を ゆっくり聞いたり、人に寄り添ったり、目を見て話したり、

褒めたり、認めたり、許していったり・・・ということです。

そういう中で、暖かい空気感の中で、自分は大丈夫だっていう根っこが育って、

根っこが育つから 幹は 枝も育てていくわけですよね。

幹や枝というのは、「やり方・解き方」なんですけれども、

まずは根っこを育てる、今この家庭の中を ご相談も頂いてると思うので、

そこはまねっこに近いところなので、機嫌をよく、

明るい家庭を作っていくということが、

その後の幹や枝に繋がるのだと思います。

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